シリコーン系シーリング材と変成シリコーン系シーリング材の違いについて
2023年06月30日
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シリコーン系シーリング材と変成シリコーン系シーリング材は、どちらも湿気硬化型のシーリング材ですが、主成分や特性に違いがあります。以下にその概要と用途をまとめます。
シリコーン系シーリング材
主成分
シリコーン系シーリング材の主成分は、シリコーン樹脂です。シリコーン樹脂は、有機基と無機基が交互に結合したポリマーで、熱や光に対する安定性が高く、耐候性や耐水性、耐熱性に優れています。また、弾力性や伸縮性も高く、衝撃や振動にも強いです。
特性
シリコーン系シーリング材は、空気中の水分と反応して硬化します。硬化後はゴム状になり、被着体同士の膨張や収縮の応力を吸収します。また、塗料との相溶性が低く、塗装ができないことが多いです。そのため、色や光沢を重視する場合は注意が必要です。
用途
シリコーン系シーリング材は、耐候性や耐水性、耐熱性が必要な場所に適しています。例えば、キッチンや浴室などの水回りや、屋外の窓枠やサッシなどの目地に使用されます。また、ガラスや金属などの非吸水性の被着体にも接着性が高いです。
変成シリコーン系シーリング材
主成分
変成シリコーン系シーリング材の主成分は、変成シリコーン樹脂です。変成シリコーン樹脂は、有機基と無機基が交互に結合したポリマーである点は同じですが、有機基の一部を他の有機基に置換したものです。この置換によって、塗装性や接着性などの特性を改良しています。
特性
変成シリコーン系シーリング材も、空気中の水分と反応して硬化します。硬化後はゴム状になりますが、塗料との相溶性が高く、塗装ができることが多いです。また、木材やプラスチックなどの吸水性の被着体にも接着性が高いです。
用途
変成シリコーン系シーリング材は、塗装性や接着性を重視する場所に適しています。例えば、建築や内装用における各種材料との接着や目地充填に使用されます。また、床根太や床仕上げ用やタイル張り用などの接着剤としても使用されます。
まとめ
以上が、シリコーン系シーリング材と変成シリコーン系シーリング材の違いについての説明です。両者は主成分や特性に違いがあり、用途に応じて使い分ける必要があります。シリコーン系シーリング材は、耐候性や耐水性、耐熱性が高く、非吸水性の被着体にも接着性が高いですが、塗装ができないことが多いです。変成シリコーン系シーリング材は、塗装性や接着性が高く、吸水性の被着体にも接着性が高いですが、耐候性や耐水性、耐熱性はシリコーン系シーリング材に劣ります。このように、両者の長所と短所を理解して、適切なシーリング材を選択することが大切です。
もし、もっと詳しく知りたいことがありましたら、お気軽にお尋ねください。😊
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