【保存版】外壁塗装時にエアコンカバーを「外すべき?外さないべき?」徹底解説!|岡山市の外壁塗装・屋根塗装は株式会社イワショウ

【保存版】外壁塗装時にエアコンカバーを「外すべき?外さないべき?」徹底解説!

【保存版】外壁塗装時にエアコンカバーを「外すべき?外さないべき?」徹底解説!
2025年03月23日
  • 編集者プロフィール

    はじめまして!
    このブログの編集者、藤正宏です。私は株式会社イワショウの代表を務め、創業50年の歴史を持つ当社で長年外壁塗装・屋根塗装の業務に携わってきました。建築業界での経験は30年以上、2級建築士、1級建築塗装技能士、外壁診断士、雨漏り診断士など、15の資格を活かして日々の仕事に取り組んでいます。
    ブログでは、編集者として、外壁塗装や屋根塗装に関する専門知識を分かりやすく整理し、読者の皆さまに役立つ情報をお届けしています。特に、見積もりのポイントや塗装業界の最新トレンド、住まいを長持ちさせるメンテナンス方法について深掘りした記事を配信しています。
    私たちイワショウは、「納得のお値打ち価格」「確かな技術」「丁寧な仕事」をモットーにしています。このブログが、塗装を検討されている方々にとって役立つ情報源となれば幸いです。どうぞよろしくお願いします!


  • 外壁塗装を検討中の方にとって、「エアコンの配管カバーって外すべき?それとも外さないで大丈夫?」という疑問は意外と多い悩みです。

  • 実際、私たちイワショウにも「塗装後にエアコンの配管が目立ってしまった」「カバーが浮いた」などの相談が寄せられます。


  • 本記事では、エアコンカバーを外す/外さない両ケースのメリット・デメリットを徹底比較し、最適な判断基準を提示します。


  • 創業50年・年間数百件の施工実績を持つイワショウが、豊富な現場データを基に解説します。


  • 最後までお読みいただき、ご自宅に合ったベストな選択を見つけてください。


  • 読了後には「迷い」が「自信」に変わります。

外壁塗装時の「エアコンカバー」とは?その役割をおさらい

エアコンカバーの正式名称と構造


エアコンカバー(配管化粧カバー/スリムダクト)は配管を保護し外観を整える重要部材です。


配管が紫外線や風雨にさらされると保温材が劣化し、冷却効率低下や錆び・漏れの原因になります。カバーは保護と美観の両面で必須です。


築12年の戸建でカバーが割れ、断熱材むき出し→冷媒漏れ修理費発生の事例。


カバーの扱いは見た目だけでなく住宅設備の寿命にも直結します。


エアコンカバーを「外さない」場合のメリット・デメリット

メリット1:費用を抑えられる


エアコンカバーを外さずに塗装する最大の魅力は、やはりコストが抑えられる点です。なぜなら取り外し・再取付という追加工程が不要となり、その分の人件費や部材費を節約できるからです。とくに複数台のエアコンがある住宅では、場合によっては数万円単位の節約になることも珍しくありません。


外壁塗装の見積もりで意外と見落とされがちなのが“付帯部の取り外し費用”です。カバー1本あたりの作業は10〜20分ほどですが、これが複数本に増えると職人の拘束時間が延び、結果的に人工(にんく=作業費)が跳ね上がります。さらに、外したカバーやビスが劣化している場合には、補修シーリングや交換部材の費用が上乗せされるケースもあります。


弊社が手掛けた築15年・延床35坪の戸建(エアコン3台)では、カバーを外さない選択により合計で2.2万円の削減に成功しました。こうした費用差は、塗料グレードをワンランク上げる原資にもなり、結果的にトータルの満足度が高まる好循環を生み出します。


「コストを抑えて塗料をグレードアップ」や「余った予算でベランダ防水も同時施工」など、資金配分の選択肢が広がる点が外さないメリットの真価と言えるでしょう。

メリット2:作業時間が短縮される


エアコンカバーを外さずに塗装することで、工期を最大1日短縮できるケースが多く、施主の生活ストレスと天候リスクを同時に軽減できます。

取り外し・再取付に必要な搬梯・足場の組み替え、細部マスキングなどの工程が不要になるため、洗浄から上塗り完了までの流れがシームレスになります。職人の拘束時間も短くなるため、全体の人工コストや休憩によるロスが抑制され、結果として塗料の乾燥タイミングも最適化されます。


梅雨前のスケジュールがタイトな現場で、3台のカバーを外さずに施工した結果、予定より8時間早く足場解体に着手でき、雨予報を回避して工事を完了できました。施主からは「近隣への騒音時間が短く助かった」と好評価をいただいています。


「できるだけ早く終わらせたい」「週末しか在宅できない」という施主ニーズに確実に応えられる手段として、外さない選択は大きなメリットを発揮します。

デメリット1:塗りムラや塗り残しの原因に


カバーを外さず塗装すると、隠れた部分に塗料が届かず塗りムラ・塗り残しが発生しやすく、美観と耐久性を同時に損ねます。


エアコンカバーは外壁と密着しており、裏側はローラーも刷毛も入りません。表面は塗れてもカバー縁の数ミリのすき間に塗料が入り込まず、その部分から雨水が浸入しやすくなります。しかもカバーは熱収縮・振動で微妙に動くため、わずかな塗り残しが数年後にクラックやチョーキングの起点となることがあります。結果として、周囲より早く塗膜が劣化し、部分的な色あせ・汚れ・カビが目立つ原因になります。


築11年のモルタル外壁でカバーを外さず施工した案件では、4年後の定期点検時にカバー縁の周囲だけ塗膜が剥離。内部に染み込んだ雨水が凍結・膨張を繰り返し、ヘアクラックが広がっていました。補修工事では高圧洗浄とUカットシーリング後、部分再塗装が必要となり、結果的に8万円の追加コストと2日の工期が発生しました。


短期的なコストや工期短縮を優先しても、塗り残しが原因で再補修になれば本末転倒です。カバーを外さない場合は、補修リスクまで含めて総コストを検討する必要があります。

デメリット2:将来的に劣化部分が目立つ


カバー未塗装面は周囲より早く色あせ・汚染が進むため、将来カバーを交換すると露出部の色違いが一目で分かる「ツートン外壁」状態になる危険があります。


外壁塗装に使うシリコン・フッ素・無機塗料は高耐候ですが、未塗装面は旧塗膜や素地がむき出しです。紫外線や排気ガスで急速に風化し、3~5年で周囲と明確な色差が生じます。さらにカバーを新型へ交換すると幅や位置がズレやすく、余計に未塗装面が露出。結果として再塗装またはタッチアップが必要になり、足場を組み直す場合は大きな出費となります。


築17年のサイディング住宅で高耐候無機塗装を行った5年後にエアコンを更新。新しいカバーは旧型より細く、未塗装面が幅2cmほど露出し、そこだけ退色と汚染が著しく目立ちました。施主は美観回復のために部分足場+再塗装を依頼することになり、12万円の追加費用が発生。


「いま安く・早く済ませる」よりも、「10年後も美観を保つ」視点で判断することが、住まいの資産価値とランニングコストを守る近道です。

  • 後年カバー交換時に未塗装面が露出し色違いが発生。

  •  新カバーが細くなり露出面が再塗装コストに。

  • 将来の交換を想定するなら外して塗装が安心。


エアコンカバーを「外す」場合のメリット・デメリット

メリット1:すみずみまで丁寧に塗装できる


カバーを外して塗装すると、普段見えない壁面まで完全に塗膜で覆えるため、防水性・耐久性がフルに発揮されます。


塗装の弱点は“塗れていない箇所”です。カバー裏は湿気がこもりやすく、汚れも滞留しやすい環境ですが、外して塗装すれば下地調整→下塗り→中塗り→上塗りのフル工程を実施可能。樹脂と顔料が均一に密着することで、雨だれ・カビ・藻の付着が大幅に減り、塗膜寿命が3〜5年延びるケースも珍しくありません。


築18年の窯業系サイディング住宅でカバーを外して施工したところ、5年後の定期点検でも裏面含め光沢保持率85%以上を維持。未塗装時に比べ、再塗装サイクルが確実に延伸した実証データが得られています。


「次の塗替えまでのスパンを延ばしたい」「長期保証を受けたい」なら、カバーを外してのフル塗装が最も理にかなっています。

メリット2:見た目の仕上がりが美しい


カバーを外せば壁面の色・ツヤ・凹凸感が途切れず連続するため、新築時のようなシームレスな美観が得られます。


ツヤあり塗料や濃色塗料は光の反射ムラが顕著です。カバーを外さず塗ると段差部分でツヤが乱反射し、色ブレや影が強調されやすく“施工跡”として残ります。外して全面を一気に塗ることで反射光が均一になり、写真を撮ってもカバーの存在感が消え、外壁と一体化したスマートな外観が実現します。


ブラック系無機塗料で塗装した事例では、カバーを外した住宅の方が、夕方の斜光時でもムラが出ず、映り込みが鏡面のように滑らかで、SNS映えす

「せっかく塗るなら見た目も完璧に」という施主の期待に応える決め手は、カバーを外したフラットな塗膜仕上げです。

デメリット1:費用がやや高くなる


取り外し・再取付・破損時交換といった追加工程が発生するため、外さない場合と比べて総額で5〜15%前後コストアップするのが一般的です。


カバーの材質や長さ、階高によって手間は変動しますが、平均的な戸建で1本あたり2,000〜4,000円、再取付時のシーリング充填やビス交換で+500〜1,000円程度が相場。さらに経年劣化でパーツが割れた場合は新品ダクト(3,000〜5,000円)が必要になります。足場解体後に取付調整が発生すると、再度架設費が掛かることも。


築22年住宅で4本のカバーを外したケースでは、割れ部材交換+高所作業車手配が加わり、外さない案より約3.8万円アップ。それでも「長期メリットを考えれば納得」と施主は判断しました。


追加費用は短期で見れば負担ですが、再塗装サイクルや美観維持を含めた“生涯コスト”で比較すると許容範囲になることが多い点を押さえましょう。

デメリット2:配管に負担がかかる可能性


築年数が進んだ住宅では、配管被覆材の硬化や銅管の点腐食により、カバーを動かすだけで破損リスクが高まります。


20年以上経過したドレンホースは硬化・脆化しており、わずかな屈曲でもクラックが入ることがあります。また冷媒管を覆うポリスチレンフォームが粉状化していると、支持力が失われ管が撓みやすくなります。施工時に無理なテンションが掛かるとピンホールやフレア割れを誘発し、冷媒漏れによるエアコン性能低下に直結します。


集合住宅4階でドレンホース亀裂→室内壁紙まで漏水シミが発生し、エアコン業者と塗装業者の保険対応に発展した事例があります。修繕費用と調整時間を合わせると、塗装費以上の負担となりました。


配管状態が悪い場合は“外す利点”より“配管保護”を優先し、マスキング施工やカバー交換を組み合わせるのが賢明です。

  •  劣化配管を動かすと亀裂・漏れリスク。

  • 25年築でドレンホース破損→追加修理2万円。


実際の施工現場から見る「外す?外さない?」の判断ポイント

築年数による判断


築年数15年を超える住宅では、配管やビスの腐食・断熱材の硬化が進んでいるため、カバーの取り外しは慎重な判断が必要です。


配管被覆材は10年で柔軟性を失い始め、20年を超えると軽い曲げでも亀裂が入るケースが急増します。銅管の点腐食やフレア割れは冷媒漏れの原因になり、エアコン修理費が塗装費を上回ることも珍しくありません。


築22年木造住宅でカバーを外した際、ドレンホースが粉砕し室内へ漏水。エアコン配管交換+クロス補修で18万円の追加コストが発生しました。


築年数が進んでいる場合は、配管の劣化レベルをプロが現地確認し、外さずマスキング施工やカバー交換を組み合わせる選択肢を検討することが重要です。

配管カバーの状態で決める


現在のカバーが割れ・浮き・褪色・ビス緩みのいずれかを示している場合は、塗装時に外して新品カバーへ交換するのが最も合理的です。


劣化したカバーのまま再塗装しても、2〜3年で再び割れや変色が起き、外観と防水性が損なわれます。新品交換は部材費こそ掛かりますが、次回塗装まで10年以上メンテナンスフリーにできるため、長期視点ではコストパフォーマンスが高くなります。


築14年サイディング住宅でカバー全交換+塗装を実施したところ、8年後の点検でもカバー表面ツヤ保持率90%を維持し、交換費用を含めた年間維持費が従来比25%低減しました。


カバー状態が良好なら外さず再利用も可能ですが、ヒビやビス浮きがある場合は交換前提で外す方が、見た目・防水・維持費すべての面でメリットが大きくなります。

将来的なメンテナンスコストも視野に


“いま”の工事費だけでなく、5年後・10年後のカバー交換や再塗装を想定した総コストで判断することが重要です。


外壁塗装は平均12年周期、エアコンは10〜12年で交換されることが多く、サイクルがズレています。塗装時にカバー裏を塗っておかないと、次回エアコン更新時に未塗装面が露出し、足場再設置+部分塗装で最低でも10万円規模の追加費用が発生するケースが多数報告されています。


弊社の過去データでは、カバー未塗装が露出して追加補修となった平均費用は12.6万円。対して初回に外して塗装した住宅の追加費用はほぼゼロで、差額は長期的に大きな節約につながっています。


多少の追加費用をかけてでも“初回で完全施工”する方が、ライフサイクルコストを抑えられ、外壁の資産価値も高く維持できます。


結論|イワショウが推奨するエアコンカバーの扱い方とは?

基本は「外す」が正解、ただし例外あり


私たちイワショウは、原則として「外して塗装」を推奨します。カバーを取り外すことで塗膜が外壁全体を均一に包み込み、防水性・耐久性・美観すべての指標が向上するからです。しかし、築20年以上の住宅や配管被覆が硬化・損傷している住宅では、無理に外すことで冷媒管のピンホールやドレンホースの破断が起こり得ます。そのため、現場調査で配管・ビス・カバーの劣化度を数値化し、外すメリットがリスクを上回る場合のみ施工を行います。劣化が進みすぎている場合は、マスキング施工+新品カバー交換、あるいはエアコン更新時期を合わせた二段階工法を提案し、費用対効果を最大化します。「外す=正解」ではなく、「外しても大丈夫な環境を整えたうえで外す」が本当の正解だと私たちは考えています。



まとめ|外壁塗装におけるエアコンカバーの扱い方が“仕上がり”を左右する!

外壁塗装でエアコンカバーを「外す」「外さない」という選択は、初期費用・工期・美観・耐久性・将来メンテナンス費のすべてに波及します。外さないメリットはコストと工期の短縮ですが、塗り残しや将来の色ムラが発生しやすく、結局は再補修費がかさむリスクがあります。一方で外すメリットは塗膜の完全性と美観の一体感、そして再塗装サイクルの延伸ですが、配管破損リスクと追加費用がネックになります。したがって最も重要なのは「築年数」「配管状態」「予算」「今後のエアコン更新計画」という4つのファクターを総合評価し、家ごとに最適解を導き出すこと。イワショウは創業50年の実績とデータに基づき、“後悔しない選択”をサポートしています。エアコンカバーの扱いに迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。

株式会社イワショウ岡山市北区、南区、中区、東区、赤磐市、瀬戸内市、備前市などを中心に

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